2013.10.
a tree and a butterfly

voice
松田 忍 Shinobu Matsuda

basing text

ある日、小さな種が風に吹かれてやってきて、地面に落ちました。
そこから芽が出て、木になりました。

ある日、1羽の蝶々がやってきました。

彼女は聞きました
「生まれた時からそこにいるの? どこかに行きたいと思わないの?」

木は言いました。
「行きたくても、動けないんだ」

蝶々は言いました。
「ふうん。でもその方がいいかもね」

木は尋ねました。
「なぜ?」

蝶々は答えました。
「この間散歩をしていたら、蜘蛛の巣に引っかかっちゃったの。見て、羽が台無し」

木は言いました。
「それは大変だったね」

蝶々は言いました。
「自由に飛び回っているとね、いろんなことがあるもんさ」

2人が話していると、
大きな声が聞こえました。

「火事だ!」

やがて煙があたりに充満しはじめました。

music : propanmode